今回は『味の素の原料が石油って本当?体に悪いと言われる理由とは?』と題して、味の素の原料や体に悪いと言われるのはなぜなのか調査しました。
味の素を料理に使うかどうかで度々ネット上では議論が起こっていますよね。
私もなんとなく体に良くなさそうと思い込んでいました。
でも「どうして体に悪いの?」と聞かれるとはっきり答えられる方は少ないのではないでしょうか。
味の素の原料が石油という噂も本当なのか気になりましたので、この記事で調査しました。
味の素の原料が石油って本当?
結論から言いますと、味の素の原料は石油ではありません。
味の素公式ホームページのQ&Aには下記のような回答がありました。
Q.「味の素®」って石油から作られているの?
A.いいえ、「味の素®」は現在、さとうきび等の天然の植物を原料に発酵法で製造しております。
やはり味の素株式会社にはそういった問い合わせが多数寄せられているようですね。
ただ50年ほど前には、一部の製品について石油由来の原料から合成法により生産していた時期もありました。
との追記がありました。
一般的に「うま味」と呼ばれているグルタミン酸を、1970年代までは石油由来原料のアクリロニトリルから生成していた時代もあったようですね。
では現在の味の素の原料は何かというと
天然のサトウキビ
です。
現在の味の素は、さとうきびの糖蜜を発酵させて作られているんですね!
味の素が体に悪いと言われる理由はなぜ?
味の素が体に悪いと言われる理由について考えられるものを3つまとめました。
1.「味の素は石油でできている」という過去のイメージ
1つ目は前述のとおり、味の素が「石油からできていて体に悪いのでは」というイメージがあったからです。
味の素に対していまだにそのイメージ持っている方も多く、噂も消えずに残っているんですね。
先ほども記述したように、味の素の原材料はサトウキビであり石油由来の商品ではありません。
2.「化学調味料」という名称
2つ目は「化学調味料」という名称です。
「化学調味料」と聞くと、自然のものではない作られたものという印象があります。
そもそも「化学調味料」とは、1960年頃にNHKで商品名を放送できなかったことから使われるようになった名称で、現在は公式に使われていません。
1980年代には、「化学調味料」という名称はうま味を加えるという商品の機能を正しく示すものでは無いという事で、「うま味調味料」という名称に変更されています。
3.「中華料理店症候群」の原因であるという噂
3つ目は1960年代にアメリカで流行した、中華料理店症候群(チャイニーズレストランシンドローム)がうま味調味料によるものという噂です。
これは中華料理を食べた人が頭痛や動悸などの症状を訴えたとして、マスコミが大々的に報じたものです。
中華料理に大量に使われているうま味調味料が原因であるという内容でした。
その後さまざまな機関によって調査され、上記には化学的な根拠がないことが分かっています。
理由は以上の3つですが、どれも現在の味の素には当てはまっていません。
またどんな食品でも摂りすぎは良くありません。
使いすぎに気をつけながら、うま味調味料とも上手に付き合っていきたいですね。
まとめ
今回は『味の素の原料が石油って本当?体に悪いと言われる理由とは?』と題して、味の素の原料や体に悪いと言われるのはなぜなのか調査しました。
味の素の原料は石油でなく、さとうきび等の天然の植物を原料に発酵法で製造されています。
味の素が体に悪いと言われる理由について考えられるものは3つあります。
- 「味の素は石油でできている」という過去のイメージ
- 「化学調味料」という名称
- 「中華料理店症候群」の原因であるという噂
ですがどれも現在の味の素には当てはまっておらず、体に悪いという根拠も見つけることができませんでした。
使い方によっては手軽に料理をワンランクアップできる味の素。
過剰反応しすぎずにうまく活用していきたいものですね。
以上、味の素にまつわる噂についての紹介でした。